院長ブログ

本を執筆いたしました。

  • 2015年12月7日

2015105日に保谷駅前の練馬区南大泉にクリニック開業して2か月経過しました。

多くの患者さんに来ていただき、受診時には心配顔で入ってきますが、帰るときには笑顔になっていただける患者さんも多く、非常にうれしいかぎりです。

同じ病気でも患者さん一人一人が考えていることや社会背景、症状、所見もみんな違っています。今後とも一人一人に合った治療を一緒に考えていきます。

さて、私は大学でも呼吸器内科を専門として診療、研究をしてきましたが、今年の2月にアメリカ胸部学会が刊行している

American Journal of Respiratory and Critical Care Mecicine

(青い表紙なので呼吸器内科のドクターの中ではブルージャーナルと呼ばれています)

という雑誌に結核関連の私の臨床研究が掲載されました。

ar2015

内容は【ここをクリック】してください。

そのこともあり、2016年1月に発行されるAnnual Review 2016 呼吸器(写真は2015年版)という呼吸器専門誌の一部を執筆致しました。

呼吸器専門医に向けた内容なので患者さんが読むには難しい内容ですが、多くの呼吸器科医に読んでいただければと思います。

医学は日進月歩ですので、昨日まで常識であったことが、次の日には変わったりします。

できるだけ多くの学会や研究会に参加したり、論文を読んで、患者さんへ還元できるようこれからもブログで紹介していこうかと思います。

院長ブログの開始

  • 2015年11月16日

このたび練馬区南大泉に金子保谷内科クリニックを開設させていただきました金子有吾です。

私は大学で10年以上、医師としても15年以上内科、呼吸器内科の研究や患者さんと触れ合ってきましたが、2011年にターニングポイントがありました。私自身が腰痛となり、自分なりに原因を探るために勉強をしたり、整体にも行ったりしましたが、改善しませんでした。

しかし、巣鴨にある鍼灸師と出会ってから、病気に対する考え方が変わりました。
もちろん患者さんの気持ちが痛いほど分かりましたし、ストレス社会の現代において患者さんは腹痛、下痢、めまい、頭痛など様々な症状を起こしますが、検査をしても異常はなく、現代の医学では解明できないような機能的障害が起こることも分かりました。
その人にとってターゲットとなる部位が違っていて、腹痛であったり、頭痛であったりします。
また、症状は一つではなく、多彩であることが多いです。

blog-01

例えば図1のように上腹部痛が一番強く、5の強さの症状で、あとは喉の閉塞感が4の強さだとすると喉の閉塞感は少し感じる程度でそのほかの3以下の症状は感じない場合があります。

blog-02

しかし、図2のように5の強さの上腹部痛を何らかの方法で2まで和らげてあげると、今度は4の強さの喉の閉塞感が強く現れたり、3以下の強さの症状も感じてきます。
これは悪くなったのではなく、潜んでいた症状が現れてきたと考えます。次に喉の閉塞感の治療をしてあげると頭痛が出てくるというように、一つ一つを解決していけば時間はかかりますが、徐々に多彩な症状も改善していきます。

様々な症状や診察からその患者さんにとって西洋薬や東洋薬、もしくは生活習慣の改善や運動の指導がいいのかを考えていきます。そして患者さんと一緒に治療をしていくことで少しでも多くの患者さんが笑顔になっていければと思います。